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不動産豆知識
百貨店とSC（ショッピングセンター）の違いって？
こんにちは。yourAgentの高田です。
前回のブログで、商業ビルの居抜きについて触れました。
今回は、少し視点を変えて、
百貨店とショッピングセンターの違いについてお話します。
「百貨店」と聞くと、皆さんどんなイメージを思い浮かべますか？
私の場合、百貨店は「高級」というのがまず頭に思い浮かびます。
しかし、もっと単純に、視覚的に違いを感じるのは百貨店の従業員は
百貨店の制服を着ているのに対し、ショッピングセンターの従業員は
制服を着ていないという点です。
（百貨店でも、アパレルブランドの店員さんは制服を着ていませんが）
これは百貨店とショッピングセンターの業種の違いが大きく関係しています。
百貨店は「物品販売業」なのに対し、ショッピングセンターは「不動産賃貸業」に該当します。
百貨店は、百貨店自身が各ブランドから物を仕入れ、販売しています。
したがって、百貨店は仕入れ先と商品売買契約を締結しますが、
多くが「消化仕入契約」という形態をとっています。
これは、物が売れた時に仕入れが発生する仕組みになっており、
百貨店側はその売上高の一定割合を仕入れ代金として取引先に
支払うというものです。こうすることで、百貨店側は在庫を
余分に抱えるリスクがなくなります。
一方で、ショッピングセンターにおいては各テナントが
ショッピングセンターのオーナーと「賃貸借契約」を結び、
場所を借りて物品販売を行う形になります。
そのため、百貨店と違いテナントの従業員が販売から在庫管理まで
一貫して行います。
両者を比較すると、在庫リスクの少ない百貨店のほうがメリットが
あるように見えますが、最近は売上によって変動する賃料形態を
採用するショッピングセンターも増えてきています。（歩合賃料）
また、ショッピングセンターでは契約書上の規約の範囲内
であれば、基本的にテナント側の判断で品揃え・売場づくり・
販売方法を決定することが出来るため、百貨店に比べて
自由な営業活動が行いやすいと言えます。
百貨店かショッピングセンターか。これは店舗の立地やターゲットによって、
慎重に見極める必要があります。
以前私が運営で携わっていたのは、地方のショッピングセンターだったので、
初めてショッピングセンターに出店するというテナントもありました。
慣れない店舗運営の中で、日々思考錯誤しながら営業活動をされていました。
ショッピングセンター側も、困ったことをヒヤリングして、アドバイスを
積極的に行いました。
次第に目標売上が達成でき、テナント側にも喜んで頂けたのはよい思い出です。
新型コロナの影響で、小売業や飲食業も厳しい状況が続いています。
業種を問わず、一丸となってこの局面を乗り越えて欲しいと願っています。
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